こちらのブログもスタートして早1年半が経とうとしています。毎日とまではいかないまでも継続性を持って日々、ささやかな更新を続けています。何しろ「ブログ」でありますからある程度リサーチなどをするにしても、自分の思ったことを勢いのままに書き綴っています。

プロの雑誌、原稿だったら~~ライターによる執筆後に編集者や該当部門の担当者といった『第三者』によるチェック・校正が入ります。データだってしっかりとしたものが必要で、考査・時代考証などはしっかりとしているものだからこそのプロの出す文章・出版なのです。当ブログも嘘はいかんと言う思いで書いていますが、おぼろげな知識でガシガシ書いてしまっているのが事実。

namaro★blog~ナマローブログ~ : ニジマス食いのビッグバスを捕獲するには・・・【亀山湖・相模湖!第3のベイトフィッシュ】
「『ニジマス』パターン」だなんて大々的に言っていましたが・・・

昨日UPしたこちらのブログ記事。写真とそのサカナについて貴重なご意見を頂戴した次第。

20160409sagami (32)

「ニジマスです!」

と言っていたこちらのサカナ。

「これ『ニジマス(レインボートラウト)』じゃなくて『銀化したヤマメ』じゃない??」

との鋭いご指摘をいただきました。

先日も書きましたが、相模湖上流の桂川漁協では・・・

昨年5月にヤマメの稚魚3万匹を放流。同11月にはヤマメの成魚1万匹を支流に放流した。3~4月にはマスの放流を予定している。放流量は支流が多く、笹子川や真木川、葛野川、鶴川が釣りやすい。(山梨日日新聞HPより)
なお秋山川を管轄する秋山漁協でも・・・
2月下旬にヤマメの成魚300キロ、イワナとニジマスの成魚計10キロを放流する。支流を含めて河川全体にバランス良く放流する。(山梨新聞日日新聞より)
とかなりの数量のヤマメを放流するわけです。関東圏の渓流ファンがこぞって訪れる桂川水系。各支部で更に放流があるのでその数量と言ったらかなりのもののようです。3月1日に解禁が行われ、渓流ファンたちによりかなり釣られてしまうのが実情かとは思いますが、その後、釣られることなく生き抜く個体も多数いるわけです。

20160409sagami (29)

◆「銀化(ギンケ)=スモルト」

パーマークが美しいヤマメですが、そのヤマメが海に下り、そして戻ってきて産卵を行うのがサクラマス。いわゆるサケと同じ一生の過ごし方を行います。海に下るためにサクラマスはあの美しいパーマークが消える・・・「銀化(ぎんけ)=スモルト化」することにより海の環境に合わせることができるようになるのだそうです。環境適応を体質を変えてまでしてしまうサカナに拍手ですね。

サクラマスは、なかなか釣れない幻のサカナのひとつですが、このサクラマスを狙うコアアングラーたちがたくさんいるのも事実。その気持ちわかります。

なお、僕が相模湖で釣ったサカナは海に下ったわけではないのでサクラマスと言うべきではなく「ヤマメの河川残留型」ってやつになるようです。冬に水温が下がると、ヤマメは水の流れがおだやかなところに移動するらしくそれが桂川では相模湖というわけです。その動きをしたヤマメが銀化したというわけです。このヤマメのことを「銀毛(ぎんけ)ヤマメ」(「戻りヤマメ」とも)と呼ぶそうでこれは降海型のサクラマスのなごりだそうです。養殖ヤマメの方がこの現象が現れやすいようですから、写真のヤマメはまさにその「銀毛ヤマメ」なのでしょう。

銀化しないヤマメもいるそう・・・同じ種族なのに、環境適応によって姿が違うって・・・生物って不思議です。

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バタバタで獲ったのでピンボケしていますが顔つきもよくよく見ると「ヤマメ」ですね。ここからまたパーマークが復活するなんて言うことが書いてある人もいましたがここからまたあの美しい紋様が出現するのだとしたら、それはまた見てみたいものです。

なお、ご指摘をいただいた釣友のAKさんによるとヤマメの方がニジマスよりシャッドやミノ-をよく追うそうです。相模湖でこのサカナを狙って釣るのはなかなか難しいですから、上流に放流が盛んに行われいているリザーバーでトラウトを釣ったらよく観察してみるのも釣りビトとしての楽しみのひとつと言えるでしょう。そして、ヤマメは食べても美味とのこと。渓流釣りもたまにはやってみたいナ。

と言うわけで・・・「ニジマスパターン」、そして「ヤマメパターン」もベイトフィッシュパターンとして有り得ることを記しておきます。バスばっかりやっていると、他魚種について見分けるのがヘタクソになりますわな。



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